日曜日。GW最終日。今年は年休を取って大型連休にはできず飛び石連休になってしまったから、たくさん休んだ実感がない。なんだかんだ家のことでやる事が溜まっていて、そういった平日の負債をこなしていたらあっという間に終了だ。自分がやりたい事をする時間は、睡眠時間を差し引いても三分の一もなかったな。水わらび餅で終わりゆく連休を弔う。
なんかこの頃、時間のやりくりが上手く行かない。去年の残業地獄の日々に比べたら確実に時間はあるのだが、時間があるが故に苦しい時がある。
例えば深夜に帰宅して、食べて風呂入って寝るだけの時間しかないなら（苦しいが）全て諦められる。寝ないと次の日苦しいから、自分の時間など作れない。思考停止して暮らすのは貧しいが、そういう意味ではとても楽だ。最新衛生上とてもいい。
でも帰宅して小一時間の自由な余暇があると、その貴重な時間をどう活用するかを考えなければならない。趣味的なやりたいこともあるし、社会通念上やるべきことも沢山あるし、単純にならなければいけないこともある。全てかなぐり捨ててボーッと過ごしたくもある。そうしてあらゆる選択肢が小さな時間に殺到し、いちいち選択しなければいけないことに疲れてしまったのかもしれない。そして、何を選択しても、もっと有意義なことが出来たんじゃないかと考えてしまう。一周回って、ボーッとしなければ罰せられる時間が欲しい。
午前・午後はアマプラで映画を流しながらやるべき家事を終わらせた。（結局、時間はやるべきことへと充てられた。）「LAMB」を見ていたんだけど、ストーリー云々よりも、こんなど田舎だと撮影大変だな、とか、産業としてのあり方にばかり目が行ってしまいよくないなと思った。海外の映画はスケールが大きくて凄い。終わり方が突き放すように突拍子もなくて、逆に好感を持った。
夕方から米津玄師のライブへ行った。前回のツアーも運良く当たったが、今回もダメ元で応募したものが当たっていた。チケット運に関しては天賦のものと言えそうだった。発券したらステージから11列目だった。あまり運がいいのが続くと恐ろしくなる。
ライブはとても良かった。前回のツアーでやらなかった曲もやってくれて、両方行けたことを嬉しく思う。
終演後にツイッターを見ていたら、「好きなライブや映画に行き、すごく楽しいのに『早く終わってくれないかな』と思っている自分がいる」という趣旨のツイートが流れてきて救われた。一字一句が、私がずっと思っていたことそのものだった。私のための言葉かも知れないと血迷ったことを一瞬考えるくらいに私の本音だった。私が不謹慎かな、と思って長年言えなかった事を、別の誰かも考えていて、しかもたくさんの共感を得ていたことに救われた。私も自分が好きで行った映画やライブの最終に、終わりの時間の事を考えている。退屈な訳ではないのになぜだろう。楽しい時の只中にあっても、常に次の時間の使い方を考えてしまっているのだろうか。いつまでたっても時間が足りない。
