今年もベストバイの季節がやってきました。私にとって、これをまとめることが一年の締めくくりとしての行事になりつつあります。この一年を振り返ることができるのでそれなりに楽しんでいます。人様のベストバイもとても楽しいです。
なお、アマゾン・楽天のリンクはアフィリエイトです。気になったら押していただけると、夫婦二人分の牛丼を買えるくらいの収入が私に入るかもしれません。でも、商品の参考情報として貼っているだけなので、スルーで大丈夫です。(去年は牛丼8食分くらいの収入になりました。ありがとうございます。)
家電編
ダイニチ 加湿器 LX TYPE
家電唯一のベスト入り。とにかく静かで、使用していることを忘れるくらい。購入時は象印の加湿器にしようか悩みましたが、静かさでこちらに軍配が上がりました。モノリスを思わせるシンプルな佇まいの見た目も大変ありがたいです。ハイブリッド式のためフィルター掃除が必要ですが、課金すれば使い捨てフィルターという選択肢がある点も魅力的でした。
日用品編
IKEA 365+ ガラスマグ
強化ガラス製の分厚い丈夫なマグ。ホットもアイスもOK。去年から使用していますが、あまりの便利さに今年も買い足しました。ちょっとぶつけたくらいでは割れないタフさで、使うことにストレスを感じないのがいい。他にもコップ類はたくさんあるのに、自然と手を伸ばしてしまうくらいに自分の生活になじんでいる。一個200円弱。
無印良品 ステンレス つまめるミニトング
調理時にお腹を持ち上げたりなど、指先トング的な使い方をしている。ただのトングだけれど痒いところに手が届く頼もしいやつ。食材を触るたびに手を洗わなくて済みとても便利。丈夫なステンレス製なのも嬉しい。490円。
オーラルケア フレアフロス
口腔ケア用のフロス。今まで使用してきたどのフロスよりもいい。なんでもっと早く使わなかったんだろうと後悔している。柔らかくて太い糸(数百本の極細糸を束ねて作られているらしい)が信じられないほど歯間の汚れを取ってくれる。目を背けたくなるくらい取れる。これを使用していなかった頃の私はいったい何だったんだと恐ろしくなります。家用と持ち運び用を併用しています。
hibi 10MINUTES AROMA
マッチ棒型のお香。箱の側面で擦って着火し、火が消えるのを待って付属の不燃マットに置いておくだけで、10分間だけ楽しめるお手軽なもの。必要なものがすべて附属しているため、プレゼントにも便利。今年も友人へのちょっとした贈り物でたくさんお世話になりました。
Nexcare 靴ずれ保護テープ 3M
靴ずれ保護テープだけれど、私は靴ずれ予防のために使用している。新しい靴を下ろした時や、仕事の関係で革靴でたくさん歩かなければいけない時などに重宝している。半透明の薄いテープ目立たず、しかも粘着力が強く剥がれない。テープ本体もちいさいから持ち運びも便利。こいつの存在を義務教育で学びたかった。
美容編
tfit カバーアッププロコンシーラー
コンシーラーを忘れた旅行先でとりあえず適当に購入したら思いのほか使い心地がよく、今では完全にスタメンとして重用しているもの。固めのコンシーラーが好きなのですが、これは乾燥してカピカピになったりせず、ずっとしっとりしている。特にオレンジ色は、砂漠の我愛羅のような私の憎きクマを消し去ってくれる。そして全然減らない。一生売っていてほしい。CANMAKEのカラーミキシングコンシーラーに似てる。
COTA CONTURE ベース Y-LINE ヘアオイル
美容液入りらしい高いヘアオイル。A-LINEとY-LINEがあって髪質によって使い分けるらしい。美容院で「すごくいいけれど他の商品に戻れなくなる」と言われて試し、案の状、戻れなくなったという一品。多毛・剛毛で荒ぶる憎き頭髪を押さえつけてくれる優れもの。これのおかげで人の形を保てている。品薄なのが欠点。
クレドポーボーテ ヴォワールコレクチュールn
高い化粧下地。高価なものにはちゃんと理由があるんだなと思いました。さらさらの塗り心地なのに夕方になっても私の顔の油田を頑張って抑えてくれるので感謝しています。私を人間にしてくれてありがとう…。カバー力が高いので、普段はファンデを塗らずにこれとコンシーラーでやり過ごしている。内容量30gって少なすぎるアホかって思っていたけど全然無くならない。
カネボウ ALLIE クロノビューティ ジェルUV EX
ウン年ぶりに買いましたがこんなに進化しているんですね。カネボウの企業努力が恐ろしい。日焼け止めのあの嫌な匂いが全くなくて、テクスチャも普通の保湿クリームみたいな塗り心地でびっくりした。日焼け止めのあの嫌~な感じを避けたい人には最適解の一つだと思う。一生売っていてほしい。
MIEUFA UVケアスプレー
またもや日焼け止めです。髪にも使える日焼け止めスプレー。実は去年のベストバイにも入れています。今年も大変お世話になりました。無香料のこれは、日焼け止め特有のいやな匂いも無し、容器がとても小さくて持ち運びに便利な優れものです。私は楽天セール時にまとめ買いをしています。
食べ物編
鎌倉紅谷 クルミッ子
クルミとキャラメルがバター生地のサンドされたお菓子。頂き物で食べて感動し、このお菓子の販売が脳に強くインプットされた。こんな美味しいものが食べられるなんて鎌倉はいいなと思っていたらオンラインでも買えて本当にありがたい。
SNOWS スノーサンド
北海道の有名な冬季限定品薄菓子。どうせかわいいパケのお陰で売れているだけだろうとタカを括ってスルーしていたのに、食べたらロイズもびっくりのおいしさでかなり落ち込んだ。手に入らないのならいっそ知りたくなかった。今年も食べられるように争奪戦を頑張りたい。それにしても北の大地は本当にすごい。
無印良品 フィグショコラ
甘く煮詰めたいちじくをチョコでコーティングしたお菓子がついに無印良品から出た。2024年の暮れにいちじく好きに射した一筋の光明です。この手のお菓子はKALDIとかで探索しないと打っていないので、無印が発売してくれただけでもノーベル平和賞級。5つ入りで個包装なのもありがたい。いちじくがしっとりしていて柔らかくおいしかったです。
京都RAU Nami-Nami
高級な1本満足バー。今年も飽きずにこれ。クッキーサンド系のお菓子が大好きなのですが、特にこれは美味しすぎて毎年欠かさず食べている。見た目の可愛さも抜群だけれど、さっぱりした甘さで美味しくペロッと完食できる。ずっと売っていて欲しいので、自主的に回し者になって布教している。ちょっと高いのでご褒美枠。今年はふるさと納税でこれを買った。友人へのプレゼントにも重宝している。
KALDI 昭和レトロな珈琲ゼリー
オブラートで包まれた硬いゼリー菓子が好きで、KALDIでコーヒー味のそれが出ていることを知り買いに走りました。甘さ控えめのしっかりコーヒーの風味が楽しめてとても美味しいです。品薄なのが難点。出会えたら絶対買うと決めている一品。
ファッション編
オムプリッセ イッセイミヤケ BASICS パンツ
2024年はパンツ3本買いました。軽くてサラサラで、洗濯機で気軽に洗えて乾くのも早い、その上適当に着てもビシッと決まってくれる優れもの。愛好家がとても多い理由がよく分かりました。オンラインストアが激戦なことだけ玉に瑕。来年も少しずつ集めていきたいです。
【公式サイト】BASICS – isseymiyake.com
TOGA ARCHIVES LEATHER PHONE STRAP
レザーとメタルパーツでできたスマホショルダー。普段シンプルな無地の格好をすることが多いため、アクセントになる小物をと思って購入しました。戦闘力が高そうな見た目で、つけるだけで気分が上がるので気に入っています。気分は大事。毎回デザインが少しずつマイナーチェンジするので、好きなデザインを待つのがおすすめです(今出発売しているものは肩にあたる部分が太くてかわいい)。
↓ 今販売中のもの
LEATHER PHONE STRAP – TOGA ONLINE STORE
NYLON PHONE STRAP – TOGA ONLINE STORE
AURALEE Organic Cotton High Gauge Jersey Tee
ここ数年、毎年必ず買い足している半袖Tシャツ。見た目はただのTシャツだけれど、形容し難い快適さで夏の相棒になっている。洗濯してもへたらず、洗いざらしでも上品な艶があってありがたい。これがないと夏を越せないので一生売っててほしい。
小説・エッセイ等編
九段理江『東京都同情塔』
第170回芥川賞受賞作。日本で新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」を立てることになった建築家の主人公が時おり生成AIと対話しながら、寛容さの浸透した世の中における自身の心情や目指すべきとされる正義を追求しようとする話を受け取った。ストーリー展開を楽しむ話というよりは、登場人物たちの思考を掘り下げていく様や対話そのものを追いかけて楽しむ物語だと思います。そういったものが好きな人に絶対に刺さるはず。
下西風澄『生成と消滅の精神史』
古今東西哲学者の思想を紹介しながら概念史・哲学史を追い、「心」とは何かという大きな問いに応答しようとする一冊。壮大なテーマと本の分厚さに驚くけれど、読みやすくてするすると引き込まれました。希望の本だと思います。心とは何かを記述していく著者の文体が詩的な表現にあふれているように思い、それがとても魅力的でした。心の叙述にははやり詩を以てこそなんだろうか、と思うなど。
高瀬隼子『め生える』
大人の頭髪が抜けてしまうという奇病が蔓延した世界の日常を描いたSFチックな物語。高瀬隼子さんは近作『新しい恋愛』も大変良かったのだけど、『め生える』は題材のインパクトがとにかく大きくて印象に残った。禿げたことでコンプレックスを負った大多数がいて、一方で全員が禿げることで不幸から解放された少数の者がいて、それぞれの視点、コンプレックスへのまなざし、人間関係に与える禿げの影響の違いがとても面白く書かれていた。ユーモアと毒気が痛快でした。何が「め生える」んでしょうね。
漫画編
市川春子『宝石の国』13巻
2024年に完結したということで。連載開始からずっとリアルタイムで追いかけることができて幸福だったと思います。神話のように壮大な話なので好みに合わない人も多いと思うけれど、個人的にはとても大切な作品で、しかもある種の救いがある形での連載終了を見届けられてよかったなと思いました。この年末年始で読み返そうと考えています。
音楽編
柴田聡子『Your Favorite Song』
もはや説明不要の名盤。たくさんの人が2024年のベストアルバムに入れているけれど、無視できないレベルでいいアルバムでした。「柴田聡子ってなんかガーリーで自分好みの音楽じゃないんだよな…」って人にこそ聴いてほしい、本当に本当にかっこいいので。アコーステック版の「My Favorite Things」もとてもいいです。
折坂悠太『呪文』
過去作の『平成』を聴いた時は民謡ぽい独特のこぶしの効いた音楽だと感じて、何となく近寄りがたさみたいな何かがあったのだけれど、これはそういった感じはしなくて、いい意味で日常的で普遍的な音楽ですごく良かった。音数が少ないから歌や楽器それぞれの音が際立っていて心地いい。フォークだったりジャズを感じたり引き出しの多さにも感動。買ったCDの写真が見つからなくてSpotifyのリンクで失礼。
小山田壮平『時をかけるメロディー』
元andymoriのギターボーカル小山田壮平の2ndアルバム。愛誦性があって思わず口ずさみたくなる優しい歌の世界。近年は音数が多く、何回な歌詞な曲が流行る傾向にある世の中において、こういった普遍的で平易な(ように聞こえる)楽曲があることに安心感を覚える。そして歌が圧倒的に上手い。今年はライブにも行って、あまりの歌の上手さに衝撃を受けました。音源を聞いていても、熱唱って感じでもないんだけれど、本当に生歌がすごいんです。形が変わったとしてもずっと歌っていて欲しい人。
家主『石のような自由』
配信版は2023年に発売していますが、フィジカル版は今年だったので改めて。とてもいいのでみんな聴いてくれ~。今年はツアーにも行けたし、髭やthe pillowsとの対バンも観に行けてうれしかったけど、どんどん大きなバンドになってしまうなという一抹のさみしさも感じたりしました。
離婚伝説『離婚伝説』
2人組バンド・離婚伝説の1stアルバム。ポップでメロウで、どこかで聴いたことがあるようなノスタルジーを感じる音楽で今年すごく印象に残った。こんなバンド名なのに楽曲は多幸感があって魅力的だなあと思いました(バンド名の由来はちゃんとある)。今後絶対売れそうだなあと思っている。来年も注目していきたいと思います。(こちらも買ったCDの写真が見つからなくてSpotifyのリンクで失礼。)
田中ヤコブ『ただようだけ』
ゲストミュージシャンやエンジニアと共同制作した「side A」と、自身で全曲演奏して制作した「side B」の2枚組アルバム。家主と比べるとポップさが強く前に出ているのに、家主のように世間から求められるキャッチ―は無くて、その不思議にクローズドな感じが好きでした。内に閉じているというか。好みはあると思うけれど「side B」の手作り感がビートルズを彷彿とさせてかなり良かったです。
その他
DAISUKE KONDO アートコレクション マスコットフィギュア
全6種類のガチャガチャ。どうしても欲しくて、全種類そろえるためにありとあらゆるガチャガチャスポットを探し回った思い出深いフィギュア。実用性という点でいえば何の役にも立たないけれど、部屋にこれらがあることで明るい気分になれる。こういう無駄さを大事にして生活したいと改めて思いました。(今度の4月から再販されるので、まだゲットできていない方はぜひ!)
鷲沢ワシ子さんの小皿
石を削り出して作ったような焼き物の小皿。鷲沢ワシ子さんの作品は少しずつ集めているけれど、見た目もさることながら使い勝手が良くて早くもベストバイ入りです。軽くて暖かみのある触り心地が好き。自然と手を伸ばしてしまう。真ん中だけが少し深くなっているので、写真のように醤油だまりにして使ったりできて楽しい。作家ものなので、量産品と違って人に薦めにくいけれど、いい買い物だったなと思います。いつも大阪のfutouさんで購入しています。
SHIDA MANAMIさんのガラス小石の小箱
ガラス出てきた作品。この作品が販売することがわかった瞬間、絶対に購入したいと強く願い、そして願い叶ったもの。宝物です。偶然の産物であるシーグラスをガラスで一から作ってしまうという愚直な直向きさに惹かれました。こういう実用性とは程遠いけど心踊るものを集めていきたいです。
おわりに
今年もたくさん散財した。全体的な感想としては、「高価で高品質な良いもの」も大切だけれど、「安価で大事に扱わなくても壊れない気軽な消耗品」も豊な生活をする上では必要不可欠だなと改めて思いました(IKEAのマグが良い例)。すべてのものを丁重に扱っていたら生活がままならず本末転倒になるので、来年も良いものと安価なもののを上手に使い分けていきたいなと思います。これから新居の部屋作りを頑張っていきたいと思うので、早くも来年が楽しみ。散財の一年になりそう。
一方で、とくに下半期が引越し対応にやられて、新しく買った本や漫画をほとんど読みきれないまま新年を迎えそうになっていることが、とても残念だと思います。買いっぱなし多発。それがいい買い物だったのかを評価できないままなのは口惜しい。来年はちゃんと、買ったものに向き合う時間を確保しながら生活したいなと思いました。
来年もたくさん働いて、たくさん稼ぎます。頑張る。
(↓昨年の記事です。)
今週のお題「買ってよかった2024」
#買ってよかった2024