土曜日。朝から早起きして限界ベランダ園芸をしていた。これは半年前、ある多肉植物を買った際その鉢に紛れ込んでいた全く違う多肉植物の葉を、葉挿しして放置したら生えてきたもの。葉っぱの先から新たな芽と根が出てひとつの個体として生き延びている。
一部の種(セダムとかクラッスラとか)は葉っぱを千切って土の上に置いておくだけで簡単に株が増やせてうれしい。これは銀葉のエケベリアだろうか? ピンクになっているのが元々の葉で、その先から出てきているのが新しい個体だ。元々の葉はそのうちカリカリになって消える。
ハオルチアとかガステリアの根っこを整理した。これらの品種はごぼうのような太い根っこが下へ下へと伸びていく。根が生えるのはいいことではあるが、あまりに増えすぎると根詰まりして逆に吸水力が落ちる。吸水力が落ちると生育も悪くなるし、土が乾きにくくなって腐りやすくもなる。だから毎年春に必ず余分な根っこを整理して植え直すのだ。
大丈夫かこれ?ってレベルで千切ってしまうが太いのが2、3本あれば十分。
夕方からは凛として時雨のライブへ行く。凛として時雨は昔からよく聴いているけど、言われてみればライブには行ったことがなかった。同居人がかなりファンで毎回ライブに行っている。だから私も便乗して行ってみることにした。(別々にエントリーしたからチケットは別になった。)
家に音源もDVDもすべてあるから予習をしたわけだけど、私のイメージではTK(ボーカル)はもっと強烈な人格、というと変な感じだけど、尖った感じを想像していたんですよ。本当に音楽しか聴いたことなかったので、なんとなくああいった激しい音楽みたいな人格なんだろうなと。ライブのMCも喋らないと聞いたことあるし「ライブにMCなんて要らねえ曲を聴け」って感じなのかなと。だから喋っているところとか、インタビュー映像とか見ていたら、その辺の物静かで気のいい普通の兄ちゃんみたいな感じでギャップがあり、すごく好感が持てた。バンドマンってけっこう、演奏している時以外は全然イメージと違うみたいなことがあって、ああいうのに弱い。あとTKも345さん(ベース)もけっこうおしゃべりなんだね。インスタもマメに更新しててウケる。ピエール中野がおしゃべりなのは知ってる。
私は整理番号700番代だったからかなり後方でゆっくりみることになったけど、あっとうてきに男性客が多くって、こんなに前が見えないライブは久々だなって思った。ただ男性ってだけじゃなくて、みんなやたらと背が高いのだ。このまえ米津玄師のライブへ行った時にも思ったけど、背の高いミュージシャンの音楽を聴いていると背が高くなるとかあるんだろうか。同居人は整理番号がめちゃよくて前の方へ行っていたけれど、「前の人が190cmくらいあって見えん!」とLINEが来て笑った。
ライブ終わり。圧倒的音圧でずっと遠くから耳鳴りがしている感じだった。後ろのカップルが「映画のRRRとやっていること一緒!」と言っていてウケた。ほんとだよね、やりすぎ演奏全部のせって感じ。あまりにドラムがずっと鳴っているからドラムが聴こえなくなる瞬間があったよ。ずっと鳴っているとさ、鳴り止むまで鳴っていたことに気づかない現象不思議だよね。それはともかく、やっぱりスリーピースでやってるバンドってめちゃくちゃ上手いな〜と思った。ユニゾンしかり。ほとんどぶっ続けで2時間弱で終わるライブで行き着く間もない感じで楽しかった。また行きたい。
私は初回だったからよく分からなかったけれど、同居人曰く、今日のTK(ボーカル)はかなりテンションが高かったらしく、曲の合間に観客が「ゥエエェェィィ!!!」と叫んだのにシャウトのレスポンスをしていて、ああいうのやるんだ意外〜と思っていたんだけど、普段は絶対やらないらしい。コロナ禍以来の声出し公演だからミュージシャン側もアガるのかな。確かに声出し前提みたいなセトリだった。うれしいね。おしまい。