水曜日。そろそろ年度内に仕事を締めて年を越せるのか心配になってきた。職場はブラックだから、年末年始も仕事をしている部署もある。どうにかそうはならないよう正月休みを死守したいところ。
家へ帰る途中、Apple Musicのシャッフルで流れてきたバンド、インナージャ―ニーの「Fang」という曲に、andymoriの影を感じて心底驚いた。似てるってレベルじゃない。コード進行やメロディライン、歌詞の言葉選びとその譜割りに至るまで、只ならぬリスペクトを感じた。
もともと私は、作家や音楽家などのルーツを見出し、系譜を整理して芸術史や音楽史として語る営為が好きではなかった。何となく、そうやって歴史化して語りたい者の意図を感じるからだ。
ルーツや系譜を感じるものに好意的な感情を持つようになったのは、本当に最近になってのことだ。冒頭のバンド、インナージャーニーの件もそう。
嫌悪を感じるものと好意を感じるものの違いは何だろうと考えたとき、多分、そこに憧れやリスペクトを持っているからだろうなと思い至る。自分に影響を与えた存在のことを、自分に与えられた影響を、好意的に作品に昇華している。血は争えない的な、否定しがたい凄みを感じたからだ。そして、そういった圧倒的な強度で受け継がれていくものを見て、少しうらやましいなと思う。親から、地域から、環境から受け継いだもので私が誇れるものというのは、驚くほどに少ない。
22時ごろ帰宅。炊飯器に入れて熱湯を注ぎ、1時間ほど保温したら出来上がり。めちゃ楽。今年度はけっこう自炊をサボっていたから流石に反省しましたよね。といいつつ、私はコレステロールは正常値だから、単純に同居人の職場にオフィスグリコが導入されて毎日お菓子ばかりを食べていることが原因のようにも思う。絶対そうだ。
もうコレステロールを気にするお年頃なのかと愕然としつつ、1時ごろ就寝。