高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

思い出の場所ばかりなくなる

 土曜日。名古屋市千種区にある「ちくさ正文館書店」が閉業するにあたり、この金土日で本の市が開かれているということで行ってきた。

f:id:hazukikose:20231210193125j:image
(↑大きな「本」が目印の書店。)

 店舗内では、ちくさ正文館書店の在庫処分のセールをやっていたほか、地元の古書店が出店したイベントとなっており、朝からお客さんでごった返していた。とても愛されていた書店だったことを実感する。

 ちくさ正文館は人文分野にとても強い書店で、人文分野の大学生、大学院生をやっていた私は足繁く通っていた書店だ。学術書などの高価な本は気軽に買えないので、可能であれば購入前に中身を少し見て自分が求める方面の内容の本かは確認したい。そういう時に、常に新旧の学術書が置いてある書店はとても貴重だった。そんな書店、名古屋市内だと栄のMARUZENナディアパークにあったジュンク堂かここくらいしかなかった。ちなみにナディアパークの大きな人文系コーナーはもうない。
 近年、地元の優れた書店がどんどんなくなっていて、同時に思い出の場所もどんどん無くなっていて悲しい。自分だけが生きて未来に行っているようだ。実際そうなんだけれど。大事な場所はあるうちに何度も通わないとダメだなあ。でも、自分としても十分に通っても無くなってしまうのだから、やっぱり昨今の本屋はとても

 今日買った戦利品はこんな感じ。

f:id:hazukikose:20231210115535j:image