高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

生きた心地

 月曜日。海の日。わけのわからない倦怠感に苦しめられている。

 仕事を休むことに納得を得られるような状況があれば欲しかったが、そうもいかないらしい。もっと高熱があるとか、数値的に明らかな体調不良が良かった。自宅で自主テレワークでもしようかと思ったけれど、次のウィークデーをできるだけ健康に乗り越えるために今日は一日なるべく養生することにした。散々な三連休の最終日。

 夫がジブリを観たいと言うので何の事かと思ったら、もう『君たちはどう生きるか』の上映が始まっているとのこと。世間の流れに着いていけてなかった。テレビCMもないまま事前情報なしでジブリを観るって変な感じ。家を出る前にネットで座席確保して映画館に向かった。映画館にはネタバレ厳禁の張り紙が貼られており、関連グッズも最低限しかない徹底ぶりだった。

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 映画は個人的にはとても好きだった。ものすごいものを観たという感慨がある。これまでのお客さんに寄り添う映画というよりは、おそらく遺作になるであろうことが強く意識された内容になってしたように思う。この辺りの解釈は人によって色々あるだろうし、そもそもこの手の作品を難解に感じて好まない人も多いだろうと予想する。それでも、この内容の映画を膨大なお金と時間をかけて作り、全国で上映して客を呼び込める、商業性と芸術性を両立させられることはやはりすごいと感じてしまった。

 映画を観終わり、あとは家で夫と映画の感想を言い合いながらのんびり過ごした。明日には体調が戻って欲しいが。夫がいちじくを買ってきてくれた。生きた心地がする。早く生活を取り戻したい。

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