高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

やりすぎくらいがちょうどいい

 土曜日。朝から新作のポケモンSVをやる。筋金入りのフリークたちは休みを取って発売日からやっていたんだろうけど、悲しい社畜だから週末にしかできない。同居人はスカーレット、私はバイオレットを買った。毎度のことながら、初代からやっているポケモンがこんなご長寿コンテンツになって、大人になってもその続きを遊べているってすごいなと思う。

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(御三家は真ん中の赤い間抜け面のワニにした。)

 今回のポケモンは、坂本龍一みたいな校長先生が出てきたり、学校の不登校児たちが不良グループを結成して違法改造車みたいなものを作り『マッド・マックス 怒りのデスロード』みたいなバトルをしてきたり、マップ上に「エリアゼロ」というメイドインアビス的な失楽園があったり、ポケモンがスワロフスキークリスタルみたいになったり、見どころたくさんで狂っている。任天堂はよく毎回奇抜な発想を思いつくよなって感心する。
 それはそうと、今作のジムリーダーたちが令和感まる出しすぎる。念のためポケモンをやったことない人に向けて説明すると、ポケモンの世界には各地方に8人のジムリーダー(ポケモンバトルが強い人)がいて、8人を倒して各ジムのバッジをすべて集めると、もっと強いその地方の四天王とチャンピオンに挑むことができる、みたいなシステムになっている。
 今作はジムリーダーたちがみんな別の仕事を兼業していて泣いた。ジムリーダーで専業じゃ生活できないのか。中には普通のサラリーマンがジムリーダーってのもいた。動画配信者とかラッパーもいた。働く世代にはゲームをしながらに現実がのしかかってくる。ジョブ型雇用の時代が来るんだな。いやだな。

 午後。噂のインド映画「RRR」を観に行く。「バーフバリ」を手掛けた監督の最新作だ。ネット上で「3時間があっという間」「観る栄養ドリンク」「バイクは飛び道具」「友情筋肉肩車」「大英帝国の技術を凌駕するインドの薬草」などと話題になっていたから気になっていた。
 結果的にはとても面白かった。ずっと狂気。ずっとやりすぎ。ネタバレを全部読んで観に行っても全然問題ないくらい、演出がずっとやりすぎで飽きなかった。いい意味で、いやな予感がずっと当たって回収されていくようなめちゃくちゃさ。テトリスの4列消しがずっと続いているような気持のいい展開が繰り返されている感じ。映画館で集団催眠にでもかけられているような感覚だった。3時間座って映画観ていただけなのに、観終わったらめちゃくちゃ汗かいていて引いた。同居人と「『バーフバリ』よりは設定に無理がないね」ととち狂ったことを言いながら帰った。

 「RRR」を観たことで7000キロカロリーくらい消費したから、今日は何食べてもカロリーゼロになるという算段でラクレットチーズが入ったハンバーガーを食べた。

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