高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

わたしの価値と昇給

 金曜日。昨日までと異なり、ほんのり暖かい気がする。今週は目まぐるしく忙しい。朝起きても、寒いなとか、あまり寒くないな、とかいった感慨しかない。全てが鈍している。

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 そういえば給与明細が出る頃合だなと職場で思い出し、ウェブで確認した。基本給が1万円増えていた。1月の定期昇給でいつもより昇給幅が大きく、想定よりも更にプラス1万円だ。

 念のため説明すると、私の業種は公務員ではないが、国家公務員の俸給表に準じた公務員型の給与体系だ。年功序列で年齢に応じて昇給するイメージがあるが、昇給幅の実態は業績により異なる。評価されたら大幅に昇給するし、評価されなければ限りなく昇給幅が小さい。だから勤続年数が増えれば増えるほど人により差は開き、年少者の方が給与をもらっている事例はよくある。

 今回の昇給をどう捉えるべきか、喜ぶべきか、私にはよく分からない。そもそも職場の人事評価は不透明で、S評価をもらっても通常の昇給のときもあり、A評価以下でもすごく昇給することもある。ローテーションで高評価者を選んでいるのではないか、人事評価会議に出すボスの推薦文の巧拙に影響されているのではないか等、まことしやかに噂されるようなもので、そもそもが眉唾物なのだ。
 穿った見方をすれば、辞めそうだから、不満がありそうだからとりあえず昇給させる、みたいな思惑も感じる。職場からすれば、労基に訴えたりせずに長時間労働をしている若手としての価値はあるんだろう。私のサビ残を思えば、月プラス1万円の昇給などかわいいものだと思う。仮にそうだとすれば、私ってこの程度の価値しかないのか、何を今さら、という怒りばかりだ。ここまでの私の過剰労働は月プラス1万円でイーブンになってしまうのか。これまでの仕事をめぐる苦しみをたったこれだけの昇給で帳消しにできるとは思わないでほしいし、私もこれくらいの昇給で矛をおさめないよう強くありたいと思った。

 ただ、貰えるもんは貰っておくべきだとも思う。無いよりはマシ。ボーナスで一過性のお金をもらうよりは、基本給が少しでも上がる方がいい。基本給は基礎代謝みたいなものだ。ボーナスも基本給があがれば影響を受けるし、基本給から計算される残業代の単価も上がる。有給休暇一日あたりの金銭的価値も当然上がる。どうせ働くのだから、少しでも代謝が上がったほうがいい。でも、これに満足しないようにしたい。クソな労働環境とサビ残の横行が是正されるまで私は黙らないでいきたいし、常に別の働き方を模索していきたい。

 真面目な愚痴はこれくらいにしといて、月1万増えたからぶっちゃけどうした〜!って気分。それ以上に物価高騰で出ていく分が多いのだよ。しかも月1万プラスは手取りじゃなくて天引き前だからね。増えないよりはマシだけど。引かれたら微々たるもんじゃないだろうか。そんなんでこの先どうしろって言うんだ。私はこれじゃ満足しない!年収1千万円くらいほしいし、私だけじゃなくて全員がそれくらいもらえる国になってもらえないと嫌だ。そんなマインドでいたい。

 この一週間割と忙しかったからか、帰宅したら眠気でフラフラだった。年明けのスタートダッシュつらすぎる。気が抜けたせいか、急にアレルギー性鼻炎の症状も出てきて踏んだり蹴ったりだった。翌3時くらいまで夜更かしして疲れ果てて眠った。