高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

魔性

 木曜日。疲弊しすぎてグロッキー。起床するだけ偉い。私のストレスをインスタグラムで吐き出しすぎて、友人からいくつかメッセージが来ていた。そういう友人たちも激務をしているものだから、なんだかなと思わされる。朝食に駄菓子を食べた。堕落しているが食べるだけ偉いと思う。

 帰宅。LINEに、大学時代の友人Sの誕生日が今日だと表示されていた。年々、ありがたいことに友人知人の数が増え、誕生日を覚えられなくなっていく。こういう時、リマインドしてくれるアプリはありがたい。素晴らしい文明だと思う。

 

 友人Sのことを思い出すとき、いちばんに浮かぶ言葉は「魔性」だ。Sは、間違いなく魔性というべき何かを持っている人だった。大学時代の同級生のSという女の子。彼女は、私の三十年くらいの人生のなかでも屈指の、言語化できない不思議な存在だった。誰かと付き合うことのハードルが低く、自分に彼氏がいるからと他の男性との出会いをはねのけたりしない。独身だから自由恋愛だと、どんな時でもオープンだった。それと同時にドライでもあった。今付き合っている彼氏に対して情を持たず、より理想的な相手にシフトする。そういった恋愛へのスタンスが雰囲気に漏れていたのだろうか、私にはとてもそうは思えなかったけれど、とにかくSには他者を拒絶しなさそうなフレンドリーな雰囲気があって、とにかく異性にモテたのだった。

 誕生日を祝うメッセージを送ると、すぐにSから返信が来た。そのままお互いの近況報告をする。Sは今度結婚するらしい。相手は職場で出会った人のようで、私が最後に聞いたお相手ではなかった。変わらず職場でも魔性的なものをふり前いている姿を想像する。

 

本日は同居人が夜勤で不在のため、コンビニ堕落飯。それぞれの味覚が揃ったバランス栄養食。2時ごろに疲れ果てて眠った。

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