土曜日。朝から耳鼻科。花粉症の薬をもらいに行く。周囲の人には、処方される薬も市販薬とほぼ同じだし、薬局で買えばいいんじゃない?病院行くのめんどくさくない?などと言われるが、市販の花粉症の薬は高いのだ。年間にすると数万円つぎ込むことになる。どうせ同じ薬なら、保険証を持っているのなら、面倒でも病院で処方してもらった方が格段に安い。こういう小さな積み重ねがまわりまわって豊かな生活へと続くのだ。そう思って早起きする私の貧乏根性あっぱれだ。
帰宅して、適当な昼飯を食べたり仕事をしたりして、昼過ぎから歯医者。同居人に車で送ってもらった。今日は先々週くらいに定期健診でレントゲンを撮った際に、奥歯に怪しい影があり虫歯と診断されたものだ。痛みなどの自覚症状がなかったから驚いた。なかなかのサイレント虫歯らしい。
とはいえ私は小学校時代から歯医者にお世話になっており、歯列矯正の治療や抜歯など、歯科で味わう苦痛の多くには慣れている。それゆえか、最初の麻酔にまず驚いた。過去に麻酔した時には、針がもっと太くて明らかに刺さっている感覚があった。今回はいま刺さっているのかなどうかな?くらいのもの。医療技術が日々進歩しているんだなと感動した。すごい。虫歯を削っている最中も、痛かったら左手を上げろと言われたけれど、まあ一度も上げることなく時間が過ぎた。なんというか単純に寝不足で、うとうとしていたら終わったという感じだ。治療よりも疲労の方がつらかったのだ。医者の腕がいいのか、患者(私)が痛みに鈍感で大人しすぎたせいか、予定時間の半分くらいで治療は終わった。思ったよりは歯を温存できたようで、銀歯にする予定だったが詰め物にして終了。
そのあとは実家へジャガイモをもらいに行くついでに同居人を軽く親に見せることになっていた。といっても、親には「イケメンアッシーと取りに行くわ~」と言ってあるだけで、交際相手を連れてくるとは言っていない。実家につくと父親は職場の歓迎会で不在にしていたようで母しかいなかった。母は、私からのアッシー連絡の意図を掴み兼ね、この一週間あわただしく掃除をしていたようだった。こちらとしては玄関先で「これが交際相手です。じゃ!」くらいにすぐ帰る予定だったから、「掃除したのだから上がって」と言われ同居人はたじたじしていた。
同居人は質問攻めに遭い、借りてきた猫のように縮こまっていて面白かった。同居人は顔面の造形がよく、面食いの母には刺さっていたようで好感度がインフレ状態になっていた。私には無縁の現象を見て、顔がいいというのはこの世ですごく特別な意味があるんだな、とぼんやり考えていた。
じゃがいもをもらって帰る。同居人は車のなかで「あなたと同じくらいよくしゃべるじゃん…」とびっくりしていた。申し訳ない。帰り道にイオンみたいな商業施設により、ガチャガチャを回した後、ハンバーガーを夜ご飯に食べた。
ヴィレバンのバーガー屋さん、あまりにおいしすぎて何故今まで食べなかったのかを悔いた。その後は帰宅。私は日ごろの疲れもあってか早々に寝落ちをしていた。