高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

異動つれづれ

 金曜日。相変わらず激務でへろへろ。昨日は上司が不在ということもあって若干早く帰宅してリモートワークやっていたからまだ元気!と思って油断していたら朝から思い切り寝坊をかました。7時30分には家を出たいのに起きたのは7時10分。目を開けた時の変に明るい視界と嫌な予感。何度味わっても心臓に悪い瞬間だ。でも、普段はかなり早く出勤する癖をつけていたからちょっと家を出るのが遅くなっても大丈夫なのだ。寝坊をかましたとは思えないほど優雅な朝を過ごす。

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 出勤。職場は年度末の異動シーズン真っ只中で、毎日続々と異動の情報が発表され、悲喜こもごも色んな声が聞かれる。私が働いているような公務員的な体制では、四半期ごとに大きな人事異動があるが、一番大規模な異動は年度末に行う。個人の適正とキャリアを踏まえて異動を決めているという表向きの触れ込みとはうらはらに、実際はそんなの無視で人員不足のなか無理やり回しているものだから、人によっては当たりと外れがあって不公平感も多い。異動後もそれまての仕事を活かせる部署に行ける人もいれば、全く関係ないところへ異動して、1年目のように一から勉強し直しパターンも多い。

 例年の感じだと、今日発表されるなかに自分の名前がなければ私の異動はない。誰かが辞令を拒否して蒸発でもしない限り、おそらく確実にない。
  私はというと、異動はしてもしなくても複雑という心境。今よりホワイトなところへ行けるかもだけど、異動したらしたで、また新しい環境で新しい仕事を一から覚えなおしだ。今の場所で従事している業務はかなり特殊だから、別の場所で役立つことはほぼない。多様な業務を経験させるジェネラリスト志向の公務員的人事観の弊害だと思う。異動するたびにすべてを覚え直しで負担増大。それに、次の場所が今とおなじように激務だったらどうしようか。それでも今の精神的にすり減る仕事からは解放されるかもしれない、とも思う。
 異動しなかった場合は、慣れた仕事をまた続けるだけだから、そういった点での苦労はないだろう。周りの人もよく知ったばかりだ。でも3月いっぱいでさよならバイバイできると思っていた仕事が一気に自分の肩にのしかかり、途方もない気持ちになる。知らない誰かがやると思っていた辛い仕事の続きをやるのが自分だったという絶望。

 結果として、私がこの日に辞令を受けることはなかった。もうしばらく私のストレスフル激務の日々は続く。私は2年ちょいこの席に座っているが、転職してしまった前任者は4年以上いたのだ。まだまだ先は長いかもしれない。あと、人員補充もないらしい。あとの希望は4月1日の新卒の配置決定だけだ。新人がいきなりここにくるとは思えないが、猫の手も借りたいから来てほしい。
 まあ、色々思うところはあるけど、特殊な仕事を続けられるということでとりあえずポジティブに捉えようと思う(そう思わないとやってられない)。転職するときにも、よく分からない仕事よりはこういう専門的な業務の方がウケはいいだろう。たぶん。転職後もこの業務をやりたいかと思うと正直微妙ですが…。

 0時過ぎに帰宅。ソファでそのまま寝落ちしていた。