高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

性別欄

 火曜日。今日で11月も終わり。明日から師走。月並みですが12月の職場は忙しくて嫌になる。正月休みの影響で勤務日が少ないのにあらゆる締めを行わないといけないのは何故なのだろう。ずっと意味がわからないです。おまけに年度末にも繁忙期があるのだから、殊更にわからない。ヤクルトと小魚アーモンドを摂取して出勤。

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 仕事。泥臭い思いをして惨めになった。今の上司はいい人だけれど、かなりの保守派だ。基本的には前例踏襲をして変化を好まない。それでも世の中は移り変わっていくものだから、それに合わせる必要に迫られることもある。

 例えば、私の部署で利用者に書かせる申請書に性別欄があって「男・女」のいずれかに丸をつけるようになっている。ただ、この申請により発生する業務に生物学的な性別や情報はまったく必要ない。なんとなくで作られた意味のない記入欄なのだ。一方でいま個人情報をめぐる状況は変化していて、業務に必要最低限の個人情報のみを取得し、利用目的を明示するのが世の中の主流になっている。私は、もうそろそろ申請書の性別欄をなくしてもいいと思っていた。病院のように性別を把握しないと治療方針に影響するわけでもないし、性別ごとの意見を集めるアンケートをするわけでもない。さ

 半年くらい前にそれを上司に言ったところ、面倒だからこのままでいいんじゃない?と言われてしまい絶望してしまった。性別という個人情報がセンシティブな情報になりうると言うことがどうにも伝わらなかった。保守派の上司には、権利を主張して変化を求める人を「面倒な人」と思っている様子だった。変化を受け入れることは大変だし今を伴うこともあるから、私は譲歩して「せめて『男・女・回答しない』にして書かない選択をしたほうがよいのでは」と食い下がったけれど、説得は出来なかった。

 それから時間が経って、別のところ(そこそこ偉い人)から性別欄を廃止するべきだという意見があった。上司は、半年前に私が進言したこともすっかり忘れてしまったようで「なんで今まで廃止しなかったんだろうね」と言われてしまい、なんだかすごく惨めな気持ちになった。権限のない下っ端が言ったって何も変わらないどころか、下っ端の意見は無かったかのように忘れ去られて、偉い人が言えばこうも早く世の中は動いていくのだなと。まあこれが現実なのでしょう。

 帰宅。大葉チーズ豚巻きを食べた。疲弊。

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