高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

きらり

 GW3日目。憲法記念日。これは私の業務上学んだ確かなことですが、何かあるたび憲法を持ち出す人は高確率で関わらないほうがいいヤバイ人です。「憲法職業選択の自由が保証されているからこの働き方は問題ない!」「憲法で居住の自由が保証されているから通勤手当はどこでも全額出すべきだ!」とか、そういう主張をする人です。憲法はなんでも叶えるための道具ではない。みなさんもお気をつけください。頭のおかしい(と言ってはダメなんだろうけど)人ほど行動力は凄まじいのです。
 早くも折り返し。休みが少しずつ終わっていくことに素直に絶望してしまう。こういう時に「あと2日もある」と思える人はポジティブで、「もう2日しかない」と思うのがネガティブな人間だろう。私はもちろん後者。1日三時間だけ仕事して穏やかに生きる村上春樹になりたい。

 7時半ごろ起床。目覚ましセット無しでこの時間に起きるのは平日の呪い以外の何者でもない。しかし外は晴れていてあたたかい。陽光がわたしに外へ行けと語りかけてくる。せっかく早起きしたからと、着替えて散歩に出かけた。
 散歩は好きだ。歩行すること自体が目的の歩行。行為自体が目的となっている行為だ。徒歩圏内の林道へ向かう。名古屋市には意外に緑が多いからよい。実家は田舎だったから、小学校の頃はこんな山道を登って登校していたなと思い出す。今日は湿度も低く風がほどよく冷たくて、日差しは暑いけれど心地よい陽気だ。(花粉がすごく飛んでいて目が痛い。)

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 林道を抜けて、近くの喫茶店へ。はじめて入ったところだったけれどコーヒーの種類がめちゃくちゃ多くて、落ち着いていていい感じの店だった。しかも2個からたこ焼きを注文できるという謎路線。嫌いじゃない。飲み物を頼むと無料でモーニングがついてくるらしい。素晴らしい文化だ。私はカフェモカを、同居人は青リンゴソーダフロートを頼んだ。バターをたっぷり抜いたトーストとみじん切りした茹で卵、フルーツの入ったヨーグルトがつく。

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 帰宅。散歩は3キロくらい歩いた。適当に昼ごはんを済ませ、その後はお互い自由時間。同居人は延々とモンハン。私はベッドに寝そべってずっと本を読んでいた。石松佳『針葉樹林』、とてもよい詩集で刺さった。直喩の多用に疾走感があって心地よい。読んでいるうちに創作意欲が湧いてきて、短歌を作るなどした。ノートパソコンのエクセルシートに入力して、過去のものを手直ししたり、駄作を削除したりした。最近はストックをするばかりで投稿していない。投稿したい気分もあるけれど、なんとなくそちらへ気分が向かないのだ。今はたくさん本を読んだり映画を観たり、無駄な時間を過ごしたりもして吸収する時期だと自分を落ち着かせることにする。

 他には入江亜季『北北西に雲と往け』を読み、くどうれいん『うたうおばけ』を読んだ。ブログもカタカタ書いた。充実したいい時間だった。

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  夜ご飯。大葉とチーズを豚バラで巻いて塩胡椒をかけて焼いた肉巻き。うどん。サラダを作って食べた。肉巻き、問答無用に美味しかった。美味しいものを美味しいもので包んでいるのだから美味しいに決まっている。すぐに完食してしまって写真が残らなかった。

 藤井風の新譜が配信されていて、同居人と聴く。 最近テレビCMでも流れていた曲。今日だけでもう何回聴いたかわからない。良曲。YouTubeでカバー曲を弾き語りして活動していた頃から観ていたから、どんどん有名になっていくことがうれしい。ライブ行きたいな。

きらり

きらり

  • 藤井 風

 

 風呂入って就寝。そこそこ良き日だった。

 

(装丁もタイトルも綺麗で素敵。出会えてよかった。)