高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

年度末の近況と祝福

 日曜日。やっとやっと週末にたどり着いたが、家でも仕事をしている。2月も末になり職場はいよいよ年度末本格突入といった雰囲気が漂っていて、まあとにかく忙しい。みんなカリカリしているし、普段は定時に帰る派の人もさすがに残業なしには業務を捌ききれなくなってきている。多くの会社がそうであるように私の職場も年度単位で動いているので、とうぜん年度末は今年度の総括&翌年度の計画立案を同時にしなければならない。この二つを別々の部署なり係なり担当者なりがやれたら理想的だけど、まあ理想は理想でしかないので、人手不足の昨今においてそんなハッピーで理想的なことってほぼないんですよね。すべてを私がやるのです。やるのです。というのが、最近の近況概要です。

 こういう年度末の繁忙期はいつものことなのですが、今回はとにかく色々あって、同じ部署の人が立て続けに長期離脱してしまったので殊更に忙しかった(ほんとうに仕方のない理由なので恨んでいないが、不運にも悪いことが重なったとは思う)。この間の業務をほぼ私が被ったことで輪をかけて忙しくなり、自分の仕事の進捗が遅れ、生活は乱れ、X(旧Twitter)も見れずはてブロは放置状態になりゴミみたいな下書きが溜まっていくばかり。恨む相手がいない状況でのしんどさというのは本当につらいもので、なんとか責任転嫁をできる仮想敵を探すのだけど、結局「国」とか「社会」とか実態を掴みにくい雲のようなものしかなくて、最近は本当にしんどかった。しんどいって言うと本当にしんどくなってくるから、なるべく口に出して言わないようにはしているけれど、やっぱりしんどいものはしんどかった。

 午後、予約していたカルティエの店舗に行き、ネックレスを買った。残業続きでおかしくなってきて、別に持っていなくても生活する上で全く困らないような贅沢品を、ただ自分のためだけに欲しいと思った。デカい石のついた指輪でも買おうと思ったけれど、毎日つけられるものにしようと思い直して結局小さなダイアモンドのついたこれになった。

 つらい労働にも日々たくましく耐えて頑張っている自分への祝福ということで。この年度末でこれを買えるくらいの残業は余裕でするし、これくらいでバチは当たらないはず。スキンジュエリーとしてチェーンが引きちぎれるまで毎日使い倒そうと思う。ジュエリーって買った時の記憶と強く紐づくから、2024年度末の多忙でつらい年度末のことを一生忘れずにいられそう。今この時の怒りを忘れないよ絶対。

 それにしても、ジュエリーの実物というのはいつ見ても、何度行っても想像を超えてくる。公式ホームページとかで商品画像を見てものっぺりしているけれど、店頭で見る実物の輝きがすさまじくて圧倒される。何回でも感動する。ものの実在に打ちのめされるという体験も最近は得がたくなっている気がするので、かえって新鮮に思いました。そしてそれを自分のお金で買えるというのは、本当に気持ちいいし多幸感がある。この経済力を維持できるように頑張って働いていきたいと思った次第です。