金曜日。天皇誕生日。令和になってもう数年経つのに、まだ2月に天皇誕生日があることに慣れない。
毎日やたらと暑くて急激に春が来てしまった感じ。朝晩だけちょっと冷えるけど、朝晩の気温に合わせて着込むと昼ごろ暑くて死ぬ、そんな感じ。そういえば今週のあのちゃんのANNでも「早くも冬がサ終」という話をしていたな。我が家の植物たちがどんどん開花している。
ゲオメトリクスからピンク色のほわほわが出ていてきもかわいいのだが、なんだか思ってた花と違う。こんな取ってつけたように花って咲くものか。もしかしたら子株説もある。とりあえず様子見。変な草たちには驚かされてばかりで楽しい。それにしても、他の草たちもどんどん花を咲かせるから、自分だけがまだ冬の気配を名残惜しく探しているのに、季節が急激に自分を置いて先に進んでしまっている感覚を覚える。
昼過ぎごろに夫と家を出て名古屋駅方面へ。だいぶ前に友人から私たちの結婚祝いにカタログギフトをもらい、ホテルのディナービュッフェを予約した。つまりタダ飯だ。ありがたい。
二人ともフルタイムで働いているから、自分たちで自炊することの困難は身をもって知っている。自炊が嫌いでもできないわけでもなく、忙しい毎日においては時間がかかり食材の仕入れから気を遣う自炊にいちいちエフォートを割いていられないのだ。ところがお金を払うだけで美味しいご飯が食べられてしかも皿洗いをしなくていいだなんて、そんな素晴らしいことがあってもいいのかと思っている。飲食産業に頭が上がらない。お金なら喜んでお支払いします、ただでさえそう思っているのに、人のお金で夕食にありつけるなんてそんなありがたいことがこの世にあっていいのだろうか。
ホテルビュッフェってだいたいローストビーフがあるの不思議。3回おかわりした。スモークサーモンとかチーズとか、食品単価が高いものがたくさんあって、いいホテルのいいビュッフェはすごいなあっていつも思う。毎日これがいいなあ。
最近はいっそ毎日外食でもいいのにって思うことが増えた。もう少し若さがあった頃は、もう少し自炊信仰が強かったし努力できる部分は頑張って経済的に過ごすべきだと考えていて、それに見合うガッツと体力があった。それが果たして本当に経済的なのかと考えるようになったのが最近だ。その場限りでは自炊をして食費が節約できたように思えても、その分疲れ切って生活は荒み、節約するための自炊を重視して食事を楽しむことから遠のいていく。イライラが募れば別のところで出費は増えるし、めぐりめぐって本当に無理して自炊することが豊かさに繋がるとは思えないのだ。自炊のほうが健康的みたいな風潮もあるけれど、ほんとうにバランスのいい自炊生活をするのは寧ろとても大変だし、いまは飲食店にもいろんな選択肢がある。ストレス過多な生活をするくらいなら、ある程度課金をしてそのストレスを軽減していくほうが逆に豊かになる気がしている。これは確信に近い。
きっと今の私が家を買うなら、食洗機は当然つけるし、洗濯乾燥機もいいものをつけて、お風呂は自動洗浄のものにするし、ルンバが稼働しやすい間取りにするだろうな。可能な限り無駄に頑張らなくてもいい住環境を求めそう。「丁寧な暮らし」はファッションとしてメディアで取り上げられるくらいにはちゃんとファッション然としているし、もはや一部の人が目指す趣味志向なんだと思う。みんながみんな出来るものではない。私は無理。仕事に1日の大半を奪われている以上、生活も完ぺきはもう無理。必要以上に頑張らないことをできるようになっていかないとな、と思う。本当はもう少し仕事の比重を減らしたいのだけど。
それにしても、無理すれば出来そうなことを、あえて頑張らないと決めるのって怠慢みたいで難しいなと改めて思う。本当はぜんぜん怠慢じゃないのにね。