土曜日。歯医者の予約を忘れて豊田市まで車を飛ばし、なんとか間に合って治療を終えた午後、ついでに豊田市美術館に行ってきた。
30代の新進気鋭のアーティストの企画展「吹けば風」をやっていて、この企画展のタイトルも素敵だなと思ったけれど、展示も人間の感覚を揺さぶって異化するような違和感を持ったものでとても面白かった。インスタレーションやパフォーマンスのあるものなど、動的なものが特にグッときた気がする。
豊田市美は現代美術に強い美術館で、建物も広くとても美しいし、美術館に興味のない人も楽しめる場所だと思うから、近くにお越しの人には強くおすすめしたい場所。昔はそんなに人はいなかったけれど、今はとても大盛況の様子だった。入館する際に色々注意事項を説明された中で、撮影をする場合は他の人の通行の妨げにならないよう云々〜という紙を渡され、インスタ映え目当てのお客様も増えているんだろうな、と思うなどした。時の流れを感じる。時代とうまく調査して美術館として頑張ってほしい。
豊田市は私の地元で、この美術館からほど近い高校に通っていた。学生証を提示すると無料で入館できて、学校終わりに毎日のように入り浸ったものだった。学生時代までの私にとっては、美術館＝豊田市美みたいなもの、と当然のように思っていて、大人になってから、私の学生時代は恵まれていたのだと思う。それくらいとてもいい場所。税収豊かな自治体だからこそこの規模の美術館を維持できるのだと思う。
帰りにミュージアムショップを見る。地元の障害者支援施設で作っているらしいクリムトクッキーがあって買った。大丈夫か？って思うくらい安かった。売上の一部はその支援施設の運営に使われるらしい。パンフも注文した。
