高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

山の日

 木曜日。山の日。飛び石連休。世間はすでにお盆休みの空気が漂っており、バスも電車も空いている。私は私で、お盆に実家へ帰るべきか、帰るにしてもいつ、どのくらい滞在しようかで考えあぐねており、まだ実家に連絡さえしていない。同居人はお盆や年末年始はもちろんのこと、定期的に実家に顔を出しているのだから、きっと、ご家族との親子関係が良好で健全な過程で育ったのだろうと思う。それは同居人の常日頃から安定したメンタルとか、生活の中のふとした場面で感じる育ちの良さにも表れている。決してお金持ち的な「育ちの良さ」ではなくって、心根がひねくれていない感じとか、そういったところだ。うまく説明できない。いざブログに書こうとすると、こういうものは言葉では表現しづらいなと改めて感じる。

 私はどちらかというと実家、というか親にはすこし複雑な感情があり、わかりやすく怨んでいないが、距離を取ることで自分が穏やかに生きられると思っている。でもあまりに帰省しなさすぎて干渉されては本末転倒だから、なんとかしないといけない。

 午後から車で瀬戸市まで。このまえ陶芸体験した時の鉢が出来上がっているから受け取りに伺った。

今日も非常に暑いが、明日からは天気が崩れるらしい。嵐の前の静けさ的なアレなのか、湿度が低くカラッとしているおかげで幾分かマシだった。一時間ほどで瀬戸市にある、小高い山の上の陶磁美術館に着く。先日の陶芸体験の際にもらった引換券を渡してスムーズに受け取り完了。二人で作った鉢は割れることもなく焼きあがっていた。村の多い鉢を手に取ってみると、陶芸作家さんの作品や普段自分たちが商品として買っている器がいかにすごいか思い知らされていい経験だったと思う。駐車場は夏休みの子連れが多いのかそれなりに混んでいた。とんぼがえりで帰路に就く。山の上だから見晴らしがよくて、あまりに夏だといわんばかりの空にたじろいだ。山の日だからか、ハイキングをしているシルバーご一行もいらっしゃった。

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 帰り際コメダによってお茶をした。初めて来た店舗だったけど、炎天下の駐車場でいつまでもマイルドヤンキーたちがだべっていて、ロードサイドのコメダは客層に地域性があって面白いと思うなどした。私はフライドポテトという食べ物が10本の指に入るほど好きで、最後の晩餐にしたいくらいに慕っているけれど、最近のコメダはポテトが食べられるから非常に困る。食べないという選択肢が潰える。ダイエッターには恐ろしい場所だ。(ダイエッターがコメダに来ている時点ですでにもうダメだが。)

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(豆が夏仕様になっていた。かわいい。)

 帰りに植物屋さんによって植物くじをチャレンジしに行った。一回300円で引けて、特賞や一等が当たると高級なビカクシダや塊根植物がもらえるという代物。高級といっても働いている身としてはがんばれば買えなくないのだけど、博打で楽しむのも夏の一興ということで。結果としてはそんなもの当たるわけもなく、参加賞みたいなサボテンをもらった。オプンチアの金烏帽子だと思う。帰宅して鉢に植え替えたらとてもかわいくなった。全然残念じゃないと思う。

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