高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

強靭な手

1月6日(水)。日に日に寒い。週末にかけて雪が降るらしい。

18時半ごろに退勤。今日の業務もまだまだ落ち着いていた。帰宅し,今日は餃子と,豚バラとにんにくの芽の炒め物,キャベツと春雨の中華スープを作り,同居人が帰宅してから食べた。大半が正月前からストックしておいた冷凍の食材により構成されている。冷蔵庫を買うときに、最も優先すべきものは冷凍庫の大きさであるという先人たちの教えは正しい。

同居人はすべての家事において皿洗いがいちばん嫌いらしいから、基本的に皿洗いは私の仕事。私は皿洗いは得意な方で、いつまでも無心でやっていられる。とはいえ、冬の水道水は痛いくらいに冷たく、これが夏の蛇口ならどんなにいい事かと思う。お湯で洗えば手は温かいけれど、実はあまりお湯を使うと手の皮脂を洗い流してしまうから手荒れが加速するらしいね。私は単純に、光熱費の節約のためにあくまで水を使う。

ところで私の手は強い。毎日皿洗いをしても洗濯をしても、何をしても全く荒れない。水仕事をしなさいと神に授けられたような奇跡の手です。顔や身体の他の部分の皮膚は弱いのに手だけは無敵だ。手が弱くて泣く泣く美容師を辞めた知り合いのことを思い出す。冬になるだけで手があかぎれだらけになる人もいるのだから、そういう事なんだろうなって思う。肌も髪も何でも、生まれ持った体質が大きいというか。血は争えないというか。生まれてからの努力である程度は頑張れても、そこから先はこういう現実がある。私が体質の恩恵を受けているのは手の強さと肌の白さくらいで、太りやすいし、顔はすぐに荒れるし、髪は剛毛だし、体質の壁を超えられずに日々途方に暮れている。変えられない部分を認め受け入れることはつらい。

そんなこんなで、この季節になると周囲の人に「手きれいだね!ハンドクリーム何使っている?」みたいに訊かれることが多いのだけれど、正直何も塗らなくても手が荒れないので、非常に申し訳なく思う。努力じゃなくてすみません。ダイエットと顔のお手入れは体質に逆らい頑張っていますが、誰も褒めてはくれません。

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私に何使っているか訊いたすべての人へ。ハンドクリームはBAUMの02番が最近のお気に入り。森の中の寺の隅々まで染み込んだ線香みたいな匂いがして落ち着く。もっぱら手を守るためというより香りを嗅ぐために使っているという感じです。保湿力はよくわかりませんが、匂いは最高です。以上。