高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

雑感まとめ(4/20〜26)

4月20日(月) 

 朝。子どもの膝裏に湿疹ができ、滲出液が出てジュクジュクしている。それを見て申し訳なく思う。その症状は私は人生のうちに何度も何度も苦しんだ皮膚炎だからだ。子どもは総合的には夫似だが、色白さと肌の弱さについては明確に私の血を引いている。引いてしまっている。神経質に徹底的な保湿をして予防しても荒れる肌。血は呪いでもあるなと感じる。昨年観た『国宝』のことを思い出してしまった。肌が弱い、というのは地獄のひとつの形だと思う。常に身体のどこかが痒いというのは発狂しそうになるくらい苦しい。特に学校行事の式典とか、身動きせずに静かにしなければいけない時などは本当に地獄だった。地獄、以外の適切な言葉が見つからないくらいに。

 肌の弱さを子どもに遺伝させてしまった代わりに、湿疹の対処については身をもって知っている。それは症状が出たらすぐに病院へ行き、適切な外用薬を塗ることだ。ふだん保湿を徹底しても荒れるのなら薬がないとダメだ。それが私が何年もかけて行きついた答えだ。今日は夫が休みなこともあり、朝イチでかかりつけ医へ連れていってくれた。私はその間に部屋を掃除する。小一時間すると夫と子供が弱いステロイド外用薬を貰って帰宅した。早速、膝裏に薄く塗る。

 その後市役所へ。保育園の入園がどの程度難しいか、不安でいてもたってもいられず窓口に聞きに行った。どうやら私たち夫婦の点数(フルタイム夫婦10点+育休復帰入園1点=11点)は入園可否のボーダーラインらしい。同じ11点でも入園できる家庭と落ちる家庭がある。それを決めるのは申請時のくじ引きだということだ。以前この窓口に来たときに説明してくれた人より、今回の人の方が「フルタイム夫婦でも入園は難しい」というニュアンスで説明をしており焦る。でも、今回の人の方が過去データを示しながら説明してくれており、実際入園は難しいのだという気分になった。
 私が次の4月に仕事復帰できるかどうかは、運要素が大きい、ということだった。待機児童もそれなりにいる。住んでいる市は、名古屋市のベッドタウン的なもので子育て世代が多く、保育園激戦区であることは知っていたが、ここまでとは…とげんなりする。今考えても仕方がないので、しばらくは考えないことにした。

 午後は散歩をした。奇跡的な快晴で、川辺がとても綺麗だった。一年に数日あるかどうかの好条件だと思う。今日はげんなりすることが多かったので、この景色を見てチャラになったことにした。

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4月21日(火)

 朝のスキンケアをしていたら顔に火がついたようにヒリヒリして中断する。鏡に顔を近づけて裸眼の目でよく見ると、顔中が湿疹みたく赤くなっている。でも湿疹ではなくカサカサしている。肌荒れ? 微細な針で顔中を刺されているような痛み。
 私にとっての肌荒れといえば吹き出物や毛穴の詰まりによる炎症で、こういった肌荒れは経験がない。とりあえず夫が使っている優しそうなキュレル一式を顔に塗り、ワセリンで蓋をした。キュレルはやさしい。

 子どもが生後1ヶ月を迎えて以降、一緒にお風呂に入るようになり、夜のスキンケアが手抜きになった。入浴後は子ども優先。風邪を引かぬよう、子どもを拭いて保湿し、肌着を着せ、授乳し、寝る体制にして小一時間が経過した後やっと私のスキンケアとドライヤーが始まる。その頃には肌はガサガサ。今日まで肌の痛みなど無かったけれど、私のバリア機能も限界だったのかもしれない。
 今後は入浴後すぐ化粧水だけでも塗るようにした方がいいのかもしれない。それか、オールインワンに変えるとか? ちなみに髪は完全にガサガサキシキシになり、もう諦めている。産後もキラキラしている女性芸能人はすごい。血の滲むような努力と投資なんだろう。

 一日中ダンボールを解体していた。通販で便利に暮らしているけれどダンボールがすぐに溜まって困る。大学院生時代、指導教員の教授(女性)が「家にAmazonの段ボールが溜まりすぎて困ってて〜」と嘆いていたことを思い出す。夫は医師で自身は教授、芦屋の高級住宅街で暮らすまで上り詰めてもダンボール処理に困るんだ、と嬉しくなる。この煩わしさは万人共通。貴賤を問わず私たちはダンボール処理の面倒臭さで繋がっている。

 星野源のライブBlu-rayが届いた。本当にすばらしい公演だった。一生忘れられない、最高到達点みたいなライブだったと思う。映像作品として販売してくれてうれしい。観るのが楽しみだけど、時間を作るのが難しい。頑張るしかない。

 

4月22日(水)

 今日から黄砂がピークらしい。黄砂を避けて生活できたらいいけどそうもいかず、朝から買い出しツアー。寝ている赤ちゃんを抱き上げて連れ回すとき一抹の申し訳なさを感じるが、当の本人はお出かけが好きなようでご機嫌だからありがたい。

 ダイエットをしているが、あまり上手くいっていない。産前と同じ食事制限をしているが、産前のようには痩せない。身体が丸ごと別人のものに置き換わったような感覚に戸惑う。自分が自分ではないような気がする。これはアイデンティティの危機だ。早く元の体型に戻らないといけない。筋肉が落ちてしまっているから、産前以上に運動しないと足りないのかも。一方で今の自分の身体を他者に晒したくないという感情もあり、外出すること自体がストレスに感じる。泥沼である。
 夫は私の体型について何も思っていないようで、体型を揶揄されたり痩せろと言われたことは一度もない。それでも私がダイエットにこだわるのは、体型を揶揄され続けた子供時代の記憶が痛み続けるからだと思う。弛んでいる自分の体を私自身が受け入れられていない。実は、生まれてこの方、自分の体型を受け入れられたことが一度もない。耐え難い身体に魂をぶち込まれて生きている感じがする。

 久しぶりにDuolingoをやる。Duolingoとは外国語学習アプリで、奇妙な緑色のフクロウのキャラクターが有名なあれ。500日以上続けてきたのに、産前の仕事が多忙だったしんどい時期にうっかり忘れて連続学習記録が無くなると同時にやる気も失くしてしまっていた。毎日やること自体が目標になっているようで恥ずかしいけど、意外にモチベーションになっていたんだなと気づく。Duoは学習者を煽るのが上手いアプリだ。今ならやる余裕があるかもと思えたから久々にやった。余裕があるかも、と思えたこと自体がうれしい。

4月23日(木)

 一年ぶりに着た夏服がパツパツで絶望する。一年前の私は、私の人生においては痩せている部類に入っており、その体型に合わせた服を着ていた。手持ちの服が着れないのは本当に困るし、今の体型に合わせ妥協の服を買うなどは蛮行である。そんなに悲しい買い物はない。私は自身のプライドの問題としてダイエットをしていたが、服が着れず着る服がなくなるという現実的な問題に変わった。本当に早急にどうにかしなければならない。

 私は「骨格ストレート」と呼ばれる体型で、非常に着膨れしやすい。ネットで「骨スト 事故」とかで調べてもらうと、どれだけ残酷な着膨れをするか分かると思う。全然嬉しくないことに胸がGカップあって余計に着太りする。高校時代は仲のよくない女子に「服選び難しくて可哀想だね」と言われるほどの地獄の体型。私は可哀想な身体で生きているらしい。そんなこんなで、着膨れを可能な限り避けるため、ジャストサイズでタイトな服を好んで来ていた。タイトな服ばかり着ていたため、太った今の自分に着れる服がとても少ない。自分のこだわりが今の自分の首を絞めている。服に合わせて痩せねばならない。現実的な問題として。

4月24日(金) 

 午後から子どもの生後3ヶ月検診。本日の主なミッションである。なんとか着れたキレイめの服で向かう。事前にネットで我が市の3ヶ月検診について調べ上げ、受付をした順に早く帰れることを把握。受付開始ジャストの時間に到着し、他に誰もいなかったから「一番乗りだ!」と喜んだらなんと7番目だった。10組中の7番目らしい。受付開始前に6組を受け付けてしまう杜撰なオペレーションが許せない。会場は子どもに合わせて暖房が入っており暖かい。暑がりの私としては、暖かい室内でホカホカの赤ちゃんを抱っこしているだけで暑すぎてクラクラした。この中で2時間以上は辛い。

 保健師に「首が座ってそうだけど、もう寝返りはできますか?」を聞かれる。できますよ〜と仰向けの子どもをエイッと転がすと、保健師に「ずいぶん勢いよくやりましたね〜」と驚かれた。ヤバい親認定されて市に把握されたらごめんよ、という気持ち。当の子どもは保健師さんよりも実習に来ていた若い女の子に釘付けで調子が良かった。保健師にも「若いこの方がいいよね〜男ってみんなそうよね〜」と笑われていた。男の子が赤ちゃんのうちから女好きという説は我が子には当てはまった。
 その後は身体測定や診察。子どもは保健師にも医者にも「マッチョだね」と言われ、普通よりも相当筋肉質な赤ちゃんだと判明。他には「髪の毛が多すぎて、頭の形が整っているのか分からないね」とマッドな感じの医者にニヤニヤ言われた。子どもは至って健康でとりあえずは安心した。

 帰宅すると疲れ果てたのか、子どもは心配になるくらいぐっすり眠ってしまった。検診がちょうどお昼寝の時間と被っており、検診中は頻繁に起こされて服を脱がされて、また服を着せられて…の繰り返しで非常に不機嫌だったのだ。3時間以上の外出も子どもにとっては初めて。お疲れ様という気持ち。私も、暑い会場で過ごしていたせいかバテてしまい、一緒に寝落ちした。

4月25日(土)

 昨日の疲れが残っており、身体がへろへろになっている。ただ2時間強、少し熱い部屋で子どもを抱っこしたまま立ったり座ったりしていただけなのに異様な疲れ。気疲れもあるのかもしれない。子どもも相当疲れているようで、いつもよりよく寝ていた。夫も昨日の仕事がトラブルで深夜まで続き寝不足の模様。インフラを支える仕事は大変だなと思う。3人で長い昼寝をした。

 午後、かなり遅めのお食い初め(百日祝い)をした。通販で買った冷凍のお食い初めセットが思ったよりもしっかりしてて感動した。

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 本当はお店でちゃんとやる予定だったけれど、私が予約する時期を見誤ったせいで希望日時での予約が取れなかった。通販で便利なものが売っていて助かる。ずぼらな親でごめんよという気持ち。祝う気持ちがあってこそと思い直す。

 ついでにそれっぽくするために袴風ロンパースを子どもに着せた。お手頃なものだったが、着せてみると意外に様になっていてベビーグッズってすごいなと思う。まさか自分が、こういう風に服を用意するようになるとは思わなかった。どちらかと言えば大人の都合で服を着せることを冷笑してさえいた。いざ自分が親になると、人並みに大切にしていた記録を自分なりに残してあげたいという思いがある。生きていると想像しなかった自分の変化があり、面白い。

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 鯛は身をほぐしてチーズリゾット入れて食べた。お食い初めセットには鯛を活用できるアレンジレシピまで付いていて本当に至れり尽くせりだった。

 

4月26日(日)

 特になんでもない日。夫と子どもと買い出しへ行き、家中をまとめて掃除するなどした後はのんびりしていた。やりたいことがたくさんあるけれど変に疲れていて、早々に回復しておきたいなと思ったのだ。平日はひとりでワンオペ育児をするのだから、疲れは持ち越したくない。

 一方で育休中に有意義な何かをしないといけないという内なる圧力があり、なんでもない日に貴重な時間を溶かしていることに焦りを感じてしまう。そしてその焦りを毎日毎日感じている。ネットで見た難関資格をとったり副業を始めている人の存在がチラついていることが原因だと思う。子どもとのんびり過ごすだけで有意義なはずなのに。

 昼食にスーパーで高い寿司を買って食べた。私たちは里帰りもせず親の援助も受けずに、ふたりだけで子育てしている。もう十分頑張っている。他人と比べずに思うようにこの休業を楽しみたいなと強く感じた。

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