高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

しばらく無職やります(近況報告)

 金曜日。今年のクリスマスも秒で終わった。なんとか生きている。

 我が家は夫婦共に、イベント当日に何らかをすることにこだわりがないから、この週末にちょっといいお肉とケーキを食べておしまいになるだろうな、と想像する。当日でなくてもどうでもいいのだ。ふと、大学生の時、真面目でサボりとは無縁の友達が、彼氏とデートするためにクリスマスイブに授業を丸一日休んだときは、恋愛の強度にひたすら驚き、感動を覚えたことを思い出した。私にも夫にも、そんなものはもとより無い。穏やかな年末です。


 8月末に近況報告(※下記参照)をして以来ブログを放置したままで、はてブロPRO(有料)なのに勿体ないことになってる。最近重い腰をあげてPCを新調して、セットアップが終わった。ブログを書く機運が高まってきたから、折角なので言い訳じみた近況報告でもしてみようかなと思う。

 あれから激務に辛うじて耐え、11月中旬から産休・育休に入っている。もうじき子どもが生まれるらしいです。マジか〜。他人事が過ぎる。これからの人生にビクビクしつつ、当分は無職期間を楽しもうと思う。厳密には無職じゃないのだが、とはいえ仕事をしていない私は私にとって異常状態なので変な感じ。そう言っていられるのも今のうちかもしれない。
 メンタルは健康で問題ありません。上記の記事で嘆いていた体調不良は妊娠によるものでした。勘の鋭い読者の方からは、ブログのコメント機能やXのDMでお気遣いのお言葉をいただきました。その節は本当にありがとうございました。痛み入ります。

 ここからは長い近況報告&言い訳パートですが、長いのですっ飛ばしてください。

 産休に入ってからは文字どおり休んでいるだけで、残念ながら、思い描いた産休を過ごせていない。休んだ途端にこれまでの疲れが押し寄せたのだろう、反動で2週間ほど寝床に臥せって過ごした。それから今も、思い描いていたありとあらゆることが出来ておらず、生活の復権にはほと遠い。
 全く動かないのもよろしくないから、散歩したり食料品の買い出しに行ったりする。小一時間動くとどっと疲れて、ソファで横になって、思い出したように少し体を動かして…の繰り返しをしている。懐妊の発表をする芸能人が紋切り型に「穏やかな日々を過ごしています」とか言うじゃないですか。私は、その境地にはいない。私のこれも振り返れば正真正銘「穏やかな日々」なのかもしれないけれども、今は分からない。

 妊娠した肉体のままならなさは教科書的に得た知識以上に凄まじかった。私の場合は特に体力減退に苦しむことになる。つわりが人並みに済んだのは幸いだったが、常に疲れ果てており、従来のペースで仕事ができなくなった。頭はぼーっとして回らないし、一つの作業を終えるのにいちいち時間がかかる。日常生活の劣化はひどいもので、例えば、無くなった日用品をひとつAmazonで発注するのに1ヶ月かけたりした。
 バカみたいだ。いつも通り注文するだけなのに。5月に文フリ東京に出たんですが、よく直前の入稿作業を乗り越えられたな、と今でも思う。期待していた安定期に入っても元気が戻るわけでもなく、いつまでも疲弊したままで心底驚いた。私が持っていた薄っぺらい妊婦イメージはことごとくひっくり返され、単純に恥じた。妊娠中の症状は人によって千差万別なのだ。私の場合は、つわりよりむしろ安定期に入ってからの疲労感のほうがしんどかった。みんなこんな体調で自分に鞭打って働いていたんだろうか。そうだとしたら気が遠くなりそうだ。

 途中からは妊娠糖尿病になり、更なる体調不良と厳格な食事制限が加わった。味気ない灰色の日々だけど、己の遺伝を恨みつつおかげさまで無事です。無事だけど、今もまだ体力は尽きたままで、何もできずに毎日終わるのが悔しいし、正直しんどい。ブログもこの調子だし、最近はXを開いても何を呟いたらいいのかわからないほど頭が回らず、ただ流れてくる呟きを眺めている。春に出した同人誌を増刷するする詐欺したまま刷れていない。ランチに行こうと誘ったまま行けていない全ての人に謝りたい。タスクばかりが溜まっていて歯痒い。そろそろ「強い気持ちがあれば何でもできる」という思想を棄てないといけないけれど、何でも体調を理由にする意志の弱い人間になったみたいで情けなく思ってしまう。

 そんな状態で産休入り前の仕事はこれまでどうしていたのか?と聞かれそうですが、まあ無理をしてほぼ休まず長時間労働をしていたんですよね。笑うしかない。おかげで冬のボーナスもいい査定もらえました。長時間労働は私自身が望んでやったことではなく、悲しいことに直属の上司が部下の妊娠にどことなく理解がなかったことによる結果だった。口だけでは「無理しないで」「体調が悪ければ帰って」と言ってくれるけれど本当に言っているだけで、絶対に私の仕事量を調整することも引き取ることもしなかった。(妊娠超初期の段階で、私の産休入りに備えて早めの引継ぎ開始や部署内の業務担当変更を打診していたんですけどね…ダメでした。)職場には期待していなかったけれど、直属の上司がアレすぎて苦労しました。この辺は時の運もありますね。これが現実。
 こんな感じでそこそこ大変さもありましたが、元々なゴリラ並みの体力だったことが幸いしてか、体調不良でも仕事できる自己犠牲の悲しい社畜体質により乗り越えられた。というか、乗り越えてしまった。赤子も一体だれの血を引いたのか、過激な長時間労働をしてもマイナートラブルなく順調に育ったからよかったです(※長時間労働を推奨するものではありません)。
 その代償に私は減退した体力すべてを労働にベットし、意地と気合いで業務はこなすものの帰宅したらバタンキュー即寝落ちみたいな暮らしになった。その帰結としてこのブログが放置されたということです。ここまで過酷な労働をしたのは人生初だったかもしれないくらい過酷だった。もうなにも思い出したくない。でも、私が休むことで周りに大なり小なり負担をかけることは確かだから、罪滅ぼしのように働いてしまった部分もある。「産休育休は当然の権利」と割り切ることができなかった。今年度は私の育休代替さんがいるけど、来年度の代替さんは決まっていない。申し訳ない。

 そんな中でも、直属の上司がアレだったけれども同部署のパートさんとか、直属上司よりも上の上司たちがすごく理解があって色々助けれられたし、自分を見てくれている人もいるんだな〜とも思えたので悪いことばかりではなかったかな…と思う。
 それでもやっぱり、自分の後に続く妊婦さんにはこんな無理な働き方はしてほしくないなと切に思う。どうしたら誰も無理しない職場になるんだろうね、難しいね。

 

 今はもう臨月です。本当ですか。順調に事が運べばこの年末から年明けごろにかけて生まれるらしい。あと数日のうちに産み落としてしまう。法律上個人としてまだこの世に存在していないだけで、もう腹の肉を隔ててそこにいるのだけど。ブログには「まあ生まれたら書けばいいか〜」と考えていたけれど、出産時に万が一の何かあったら私は死ぬらしいので、「じゃあ死ぬ可能性がある前に書くか〜」とこれを書いた次第です。死んだらVIVANTの続編も観れないらしい。2026年最大の楽しみなのに。
 迫り来る現実が恐ろしい。これを書いている今もまさに赤子が内側から腹をドンドコ蹴っていて現実〜って感じがあるけれど、自分が親になることだけがうっすら他人事みたいで怖い。生まれたら生まれたで「こんなの聞いてませんでした」って顔して現実に追い立てられるように育児するんだろうなと思う。

 ところで、以前このブログでも書いたように、もとより私は結婚=子どもを設ける、と自然に考えることができず、貧しくなっていく不安定なこの国に別人格を生み出すことへの根源的な恐怖がある。要するに考えすぎな人間だったりする。その時の葛藤はどこへ行ったんだと言われそうですが、それは臨月を迎えた今でも変わっていない。私たちのエゴで別の人生がスタートしてしまうことが恐ろしいし、やはり子を持つ選択が重すぎる。今もまだ自分が親になることに折り合いがついていないと言うのが正直なところ。
 その一方で、選択的子無しの身近な女性たちが、40代を目前にして子どもを希望する例をいくつも見聞きしたりもして余計に迷ったりもした。実家の両親や周りの人々は無責任に子どもを急かしてくるし、将来の自分の価値観がどう変わるかなんて現時点で分かるはずもなく、そうやってぼんやりウダウダしているうちに自身も加齢していくから、それなりの葛藤もあったりして。なんでこんなに重い、しかもタイムリミットのある選択をしないといけないのかと恨めしく考えたりした。

 結果的には授かることになったので、今は腹を括って、何としてでも家族全員でハッピーに生き抜いてやるの気持ち。それに妊娠がわかった時、自分の中に堕胎するという選択肢がなかった時点で、私は子どもを持つ人生だったんだろうと思うことにしました。子どもを持つ人生はいまだに恐ろしいけれど、自分のエゴと折り合いつけながら頑張ります。タフネスだけはあるので多分大丈夫なはず。頑張ります。


 あと、これは本当にどうでもいいことなんですが、多分子どものことや育児のことをXのアカウント(@koseee_)で積極的に書くことはないだろうなと思います。フォロワーの皆さんが何を理由に私をフォローしてくださっているか分からないけれど、きっと子どもの話題なんて見たくない人も、今は心穏やかに見られる状況じゃない人もたくさんいるだろうなと思います。これを機に離れていく人がいても仕方ないとも思います。そう考えてしまうのは、あらゆる理由で子どものいない友人たちが身近にいるからだと思う。過度に子どもの存在を隠すのも妙な話なので、ひた隠しにはしないけども、子育て実況アカウントするつもりは今のところないです。
 はてなブログの方は、記事を読むまでにワンクッションあるし、そもそもしばらくは育児抜きの日記自体が成り立たないと思うので、こちらには書くことになるかなと思っています。

 これからの私は、特にオンの私は今後どこに行っても母親の振る舞いを求められる人生になると思うんですよ。極力、母親をしなくていい場所は確保しておきたいなと思っていて、私にとってのそれをXにしたい。子供の話題をほとんど出さないことで「コイツちゃんと親やってんのか」って思われたらそれはそれで大変なので、一応明確に表明しておこうと思います。(生まれた報告くらいはするね!)人それぞれいろんな考え方があると思うけど、とりあえず私はそうしよう。


(久々に食べた串カツ田中。血糖値に気をつけて恐る恐る食べた。揚げ物は美味しい。)

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