月曜日。三連休最終日。今日がなんで祝日なのか分からずにカレンダーを開いたら「スポーツの日」とある。スポーツ、というより体育が何よりも憎いと思っている私らしい無関心ぶりで我ながら感心する。
自宅にある南アフリカ原産のカタバミの葉がどう見てもクローバーのそれで不思議に思う。どんな国でもこのような三つ葉の植物があるのは不思議だ。異なる環境でもこの形になるということは、それなりに利にかなった何かがあるのだろうが、人間には知る由もない。
朝のコーヒータイム。近所のドラッグストアで見つけた「黒いムーンライト」、その名もブラックムーン。これをお供にした。森永の箱入りクッキーの中でもムーンライトは格段に好きだ。程よくサクサクしっとりしていて、バターの風味もちょうどよく、個包装されているし腹持ちもよい。いつも職場のデスクに常備している定番菓子だ。
満を持してココアクッキーが出たのだから買わないなんて選択肢はなかった。ココア味にしたら本来のムーンライトの良さが損なわれるのでは?と思っていたが、ムーンライトのあのサクサクした食感やバターの香りはそのままに、甘さが控えめの上品なココアクッキーになっていて美味しかった。すかさずアマゾンで数箱発注しておいた。
同居人が会社から緊急連絡が入り、朝から緊急出動をすることに。ビルメンテナンス業は大変だ。なんでもそう思うけれど、お客様がいるお仕事は休日があって無いようなもの。クライアントが困っていたら地を這ってでも休日出勤するのだ。私の仕事にはこういう類のお客様はいないから、改めて大変だよなと思う。でも、聞くところによると、休日の緊急出動はただ出動するだけで高額の手当てが出て、なおかつ分単位で上乗せした超勤が出るらしい。休日出勤は大変だが、サービスで働くことの多い私の職場よりもコンプラ的には断然ホワイトだった。というか、ホワイトじゃなくて当然のあるべき姿なんだよな。私は事実をありのまま適正に残業申請したら年収800万とか900万とか行きそうなくらい働いているのに、全然もらえていない。
昼食はおつとめ品のスモークサーモンを使ってオープンサンドを作った。サーモンとアボカドの相性は食材界のノーベル物理学賞級のおいしさだ。カマンベールの酸味ともよく合う。スモークサーモン、高くてめったに買えない。家で食べていると、こんなのを買えるようになって…と思う。おつとめ品だけど。
その後は一人でのんびりこのブログを書いたり、読書をしたり、短歌を作ったりした。自己満足のZINEとか同人誌とか出してみたいな。採算が取れないくらいの自己満足なものを、素材や装丁にこだわって出してみたい。何もかも自分で考えて作って、「あのときはよくわからないけど夢中になっていたな」と思えるものを作りたい。過去の短歌を集めたものでもいいし、日記本でも楽しそう。そもそも同人誌なんだからジャンルを縛らなくてもいいかもしれない。
最近はなかなか創作に向き合えていない。かつて毎日のように新聞歌壇に投稿していた時のものは、粗けずりで目をそむけたくなるような恥ずかしさがあるけれど、どれももう作れないものなのだと気づいた。評価も体面も気にしていなかったあの頃に戻りたい。
事務職なのに最近はデザイン事務所に依頼するお金がないらしい。仕事でイラレを使う必要があって、毎日ちょこちょこ勉強している。PCよりもiPadのほうが簡単な操作もあり、iPadよりもPCのほうがかゆいところに手が届く編集ができる。どっちも手にすることはできないのだろうか。
勉強でできた副産物をストックイラストのサイトにアップロードして放置していたら数百円の利益が出ていた。ストックイラストとは、印刷物や創作に使えるフリーイラスト素材をいろんな人が登録しているプラットフォームみたいな場所で、ダウンロード数によって利益が出る仕組みだ。大規模ないらすとや、みたいなものだ。この手の市場は飽和しすぎていて利益は出しにくいとよく聞くけど、片手間に作ったものでそれなりの利益が出るとは驚いた。ダウンロードした人に会ってその心を聞いてみたいくらい、どこに需要があったのか分からない。
ただ、これを副業にするのは全然楽ではないなと思う。こういうのに「楽に稼げる」と安易に考えて、新規参入して1年たたないうちにやめていく人が多いんだろうなと推測。この世に楽にお金を得られる仕事なんて究極的にはない。だから世の大多数は組織に属して、イヤイヤいいながら会社員などになったりするんだな、と実感した。これを2~3年かけて、未来への投資と割り切って続けていたらそれなりの副業になったりするのかな。継続がいちばんむずかしい。
17時頃に同居人が帰宅。今日だけで2万円稼げたと息巻いていた。同居人の勤める会社は大変なことや苦痛に対してちゃんとお金で還元するという意味ではいい会社だと思った。そのお金を引っ提げて、夜ご飯はちょっと高い寿司を食べた。勢いよく食べていたので写真は残っていない。