高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

私よりも眩しい世界

 土曜日。朝8時くらいから水やり。首筋がじりじり焼けていくのが分かるくらいの酷暑。朝といえども命懸けの水やりになってきた。理想としては朝5時台に起きて涼しい時間帯に水をやることだけど、休みだとわかっている心理状態ではなかなか5時起きは難しい。30分くらいかけて満遍なく水やりし、部屋に入った頃には背中が汗でベタベタだった。シャワーを浴びてチョコモナカジャンボを雑に食べた。暑い思いをした後のチョコモナカジャンボがいちばん美味しい。

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 午後イチはフジロックの配信で崎山蒼志を観る。まだ19歳なんだね。『日村がゆく』で「五月雨」をリアルタイムで目撃してしまってからすごく長い時間がたった気がしていたから驚いてしまった。時間ぴったしに初めてぴったしに終わる律義さも、自然体なMCも、強すぎるバックバンドも、うますぎるギターも、震えるようなあの歌声もすべて最高だった。涼しい自宅から無料で観れてしまうのが申し訳なく感じるレベル。まだ生で拝聴したことがないから、そのうちにでもライブに行ってみたい。

嘘じゃない

嘘じゃない

  • 崎山蒼志

 午後は1週間分の買い出し。こうも暑いとただ買い出しへ行くだけで身の危険を感じる。同居人は、私からプレゼントしたばかりのサングラスを早速使っていた。Zoffで間に合わせに見繕ってきたやつ。同居人は瞳の色が私よりも遥かに薄く、そのせいもあってか、この季節は外へ出るとしきりに眩しいとこぼしていた。西洋の方々がサングラスを身につけるのが普通なのは光彩のメラニン色素が薄くて眩しく感じてしまうからと聞く。同居人には私よりも世界が眩しく見えているのだろう。すこし遮光するだけでかなり快適そうだった。背が高いし柄が悪いものだからこんなグラサンかけたらHUNTER×HUNTERのレオリオみたいになってしまうのが玉に瑕だが。銀縁のほうが一周回ってチャラくなる現象の不思議。本人も似ている自覚があるのか「オレはレオリオという者だ…」と有名な初登場シーン(黒歴史)を真似していた。

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 夜は鰻を食べに行く。土用の丑をずらしてきたけれど予約でいっぱいの様子だった。私たちはなんとか店に入れたけれど、少し遅れてきていたらどうなったことか。今年の酷暑も無事に乗り切ろうということで、久々の奮発となった。鰻に目がない同居人は、あまりのおいしさに「明日死ぬのか…?」と縁起でもないことを漏らしていた。
 今のように鰻を食べるのが一般的になったのは、江戸時代に沼地の干拓事業の副産物として捕獲した鰻を食べるようになったことらしいが、当時はそこまで高価な食べ物ではなかったらしく、そこからこんなに高級な料理になるなんて当時の人は思ってもいなかったんだろうと思う。私も、なんでこんな高い魚をみんなありがたがって食べるんだろうと不思議に思いながら、毎年食べたくなってしまうのがいっとう不思議だ。二人で8千円也。週明けからまた気張って働こうと思う。

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