高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

美味しさはときどき遅延する

 火曜日。朝から部屋がとても明るい。こうして見ると、写真を撮るときには自然光が最高だなと思う。最近のルーティーンは朝起きて植物たちをベランダに出し、水やりをすること。そのために少し早めに起きるようになり、寝不足のなかでもいい流れができている。自分の世話もままならないのに植物たちの世話はできて偉い。私は植物たちに元気をもらい、もらった元気を返すために働いて世話をしているのかもしれない。

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 仕事。今日も今日とて遅くまで残業。

 帰宅の道すがら、初めて立ち寄ったコンビニで最近ずっと探していたお菓子を発見。嬉々として二つとも購入した。

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 ブルボンのこれ、コンビニで偶然見つけて買ったのだけど、そんなにおいしいと思わなかったんです。なんとも言い難い独特の風味があって、「普通においしいけど、取り立てて絶品ではないな」という感じ。もらったらうれしいけど、自分では買わないみたいな、そんな位置のお菓子だった。ところが半月くらい経ったころ、だんだんとこのお菓子の味が忘れられなくなっていき、自分の中でどんどん大きな存在になっていった。それは私だけではなくて、一緒に食べた同居人も「この前のクッキー、今思うとめちゃくちゃおいしくなかった?」と言い出したし、職場の同僚も「今更あのクッキーを探している」と言っていた。このクッキーは2月に新発売されたばかりで、入荷している店がまだ少ないのだ。

 それが偶然行った店にあるのだから、そりゃあ嬉々として買う。あの忘れられなかった味が、また食べられる。たった一箱200円程度のクッキーに人はこんなにも奔走できるのか、というくらいに探し回った。帰宅して食べてみると、初めて食べたあの時よりもはるかにおいしく感じた。独特な風味に私の舌が慣れたのかもしれないし、単純に私が味を美化しているのかもしれない。思い出補正かもしれない。でもこのクッキーを買わないと味わえない独特の味がここにはあって、私も同居人もこれの中毒者になっていた。この感動を誰かに伝えないといけないと考え、Twitterでも情報投下しておいた。
 違いとしては、「フォンティア」はクッキーの中に生チョコの板?が入っているソフトクッキー。カントリーマアムみたいなしっとり系。レンチンであっためたり、冷蔵庫で冷やしたらおいしそう。「ショコロラ」は色の濃い部分がチョコレートで、焼きチョコみたいにほろほろ触感になっている。クッキーはしっかりザクザク系。焼きチョコBAKEとか好きな人は間違いないと思う。どっちが好きかできのこたけのこ論争みたいになりそう。

 思えば、最初に食べた時にそんなに感動しないけど、あとからじわじわ美味しくなってくる食べ物って沼の確率が高い気がする。どストライクで万人ウケしないけど、忘れられない独特さな美味しさを持った味のギリギリを攻めたりしているのだろうか。今回はブルボンに完敗。そろそろ株でも買おうと思う。