土曜日。クリスマス。土曜日でクリスマスだから街は混んでいるんだろうと思っていたら、意外にそんなこともなかった。というのも、クリスマスだというのにメンクリの予約を入れられ、正月まえに薬をもらわないといけないのだ。何が嬉しくってこの日に会えて病院通いをしなければならんのか。許せないから、今日は何かいいモンを買って帰ろうと思って街へ向かった。
名古屋栄に着く。流石に人は多いけれど、クリスマスだからと行って特別多いような感じはしなかった。午前だからかもしれないが。病院はこんな日だというのにめちゃくちゃ混んでいて、心の中のばいきんぐ小峠があのセリフを言いたくなる感じにもなった。早めに来ていたからするっと自分の番が来た。オンタイムで来ていたらめちゃくちゃ待たされていたと思う。時間に余裕を持つって大事だなと改めて思った。
前回やった採血の結果を渡されて、薬の副作用はないけれど、ちょっと中性脂肪の値が低すぎますね、と言われた。中性脂肪が低いのは身体にエネルギーの貯蓄がない状態だ。最近やたらとすぐ疲れて体が重いのはこれか、と納得した。でも中性脂肪が低すぎるのって、どうやって治すんだろうか。謎。病院を終えて、せっかくだからケーキを買おうと思って歩く。隣の久屋大通駅にラブニュー・デシャンゼリゼというタルト屋さんがあって、いつもここで買うことが多いのだけど、今日はちょっと趣向を変えようと思って系列店のショコラトリータカスでチョコレートケーキを買った。並んでいるかなと戦々恐々として向かったけど、案外そうでもなかった。四種類ケーキを買ってホクホクで帰る。
帰宅して、昼すぎまでゆっくりする。同居人はジャージ姿でソファーで横になって動く気配ゼロだ。足蹴りして掃除をさせる。私はキッチンを磨いていた。
夕方の予約時間に合わせてケンタッキーへ向かう。予約メールを削除してしまったのか見つからず、ワナワナしながら向かったけれど珍しい苗字が功を奏して名前を言うだけでチキンを受け取ることができた。ラッキー。車の中がケンタッキーテロになった状態で帰宅。
私はオリジナルチキンよりもナゲットとかクリスピーが好きなクチだから、ひたすらそればっかり食べていた。骨付きチキンはなんだか野性味が強くて、食べられなくはないけどみづから好んで食べることはしない。同居人は骨あってこその肉だと思っているようで「遠慮しないでオリジナルも食べたら?」とぐいぐい推してくる。ごめんよ、と思いながらそれを除ける。食後は高いチョコレートたべておしまい。
私のある友達が、「理想のクリスマス」を高い理想にしすぎて、彼氏が夜景の綺麗なホテルにディナーに連れて行ってくれないことにモヤモヤしているらしいと聞いた。毎年、インスタとかにディナーの様子をあげている人の投稿を見るたびに、私は連れて行ってもらえないと嘆くんだそうだ。(その友達が彼氏に「連れてって」て言わないのが問題だと思うが、察して欲しいらしい。)
こういうイベント時にディナーに行きたい女性は、まあ一定数いるんだろうけど、私はこんな感じで家でのんびりするのが好きだなあと思った。舌がどこまでも貧乏舌なんだよな。1万円で高いお肉を一枚食べるのなら、1万円で2回焼肉の食べ放題に行きたいタイプだ。食の好みは性格の不一致よりも根深いかもしれないと思っている。ケンタッキーではしゃげる同居人でよかったなと思った。食の嗜好大事。