高等遊民前夜

日記と考え事・雑感のログ

若い世代はとうぜん機械に強い幻想

 木曜日。午後に夕立が降るらしい。私は昨晩、皿洗いをサボってしまったため、今日の私として皿洗いを片付けた。家事も仕事もそうで、休んだとしてもそのタスクが無くなるわけではないという現実がある。昨夜リラックスを経た代償として、忙しい朝を迎えている。

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 仕事。とある部署の新人さんが、ランチ時に食堂で、同期と思われる人たちに「仕事に行くのがつらい。コピー機の使い方さえわからない」と愚痴っているのを、他の職員が聞いてしまったらしいという話をしていた。それに対し、コピー機の使い方さえ知らない新人さんを非難する人が何人かいて、うむむむ、とひとり考えていた。ていうか、いつから若い世代が「コピー機を使えて当然」になったんだ? よくドラマや漫画で、できない社員の典型的な表現として「コピーもまともにできない」みたいなのがあったけど、いつから常識みたいになったんだろう。

 自分の時はどうだったっけ、と思い返すと、確かにいちいちコピー機の使い方とか教わらなかったなかった気もする。私の場合は、学生時代からコピー機複合機)を頻繁に使う環境にあり、アルバイト時代も使うことが多かった。コンビニの複合機もよく利用している。その過程で自ずから使えるようになったと思われる。思われる、というのは、本当にどうやって使えるようになったのかを覚えていないからだ。

 これまでコピー機を使うような環境になかった人は、就職時点で使い方をよく知らなくても当然だよな、とも思う。コピー機と言っても、スキャンしてPCに送ったり、ホチキス留めしたり、製本したり、Nアップで一枚に複数ページ印刷したり、印刷の濃さを調節したり、FAXとして使用したり、いろんな機能がある。未だに、こんな便利な機能があったのか、と驚くこともある。仕事に使うそれらすべてを、新卒時点ですでに説明されずに使える人の方がまれだと思う。その新人さんを陰でそんなに責めなくても、と思ってしまった。知らないことをただ非難する風潮は嫌いだ。
 おそらく、その新人さんの職場は、コピー機の使い方だけじゃなく、細かいことを周囲に質問できないような雰囲気なんだろうな、と思う。きっとその新人さんも「コピー機を使えて当然」と思われていることは知っていて、それでも相談したいのに、些細なことを相談できないってしんどい。

 話は逸れるけど、コピー機はともかくとして、若い世代は機械に強いみたいに思われる風潮ってどうなんだろう、と思う。パソコンは当然使えて、Officeも使える、Macにも対応できる、プロジェクターにすぐ接続できる、FAXは送れる、Web会議も当然できる、Adobeのソフトを使いこなせる、ホームページの編集もできる、チラシも作れる、PCの不具合に対応できる。若い世代はなにかと求められている。(それなのに年配の偉いひとは、「機械は苦手なので…」で逃げる人もいるから、ちょっとずるい。)
 でもそれって年齢関係ないような。若くてもPCにほとんど触れてこずにエクセル全然わからないみたいな人もいるし、年配の方でも勉強していて機械に強い人だっているじゃないか。それを若い世代は自然と身についているみたいに思われると窮屈だ。若い世代だってその都度学んで得てきた能力なのに。

 私の職場には、各部署に情報系の担当者がおり、機械のトラブルに対応しなければいけない。私の部署は、私がいちばん若いからという理由で私だ。ひどい。ウェブ会議なんてやったことないのは年齢関係なくみんな同じはずなのにいきなり担当と言うのもなんだかなあと思う。仕事なので何でもやっていますけどね。知らない事でもやりますと言い、ネットで調べながらやるのです。夕方、外では激しい雨が降っている。

 上司が早々に退勤したから、私も19時半くらいには退勤。給与の明細を見たら、支給額はたくさんあったのに、税金と保険料を引かれて毛を刈られたアルパカみたいな手取りになっていた。とぼとぼしながら外へ出ると夕立後の空という感じだった。風が冷たくて気持ちがいい。

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 帰宅。適当にご飯を食べ、さっさと寝ようと思う。同居人は夜勤のため不在。寝る前にAmazonで調味調入れとボディクリームとかいろいろポチって就寝。0時すぎには寝た。

 

 

        

(オイル差しとキャニスターを大量発注した。)